港町で仕事を待つ間
朝日が昇るのを見ていた
東京の港よりも
なぜか海に近い気がした
気のせいだろう
秋の少し冷たい風は
肌でその季節の到来を知らせてくれる
港にはすでに散歩する老人がいて
よたよたと歩く犬が老人のあとを追う
朝日が昇り始めると
闇になれた僕の目を
神々しい光の矢で射られたかのように
しばらく赤く視力を失わせる
景色が見えてくるようになるまでの瞬間に
何か大切なものを思い出したような気がしたけれど
思い出せない自分が辛い
港町で仕事を待つ間
朝日が昇るのを見ていた
東京の港よりも
なぜか海に近い気がした
気のせいだろう
秋の少し冷たい風は
肌でその季節の到来を知らせてくれる
港にはすでに散歩する老人がいて
よたよたと歩く犬が老人のあとを追う
朝日が昇り始めると
闇になれた僕の目を
神々しい光の矢で射られたかのように
しばらく赤く視力を失わせる
景色が見えてくるようになるまでの瞬間に
何か大切なものを思い出したような気がしたけれど
思い出せない自分が辛い