堕天作戦を読んでラテン作戦というパロディがかけないか考えてしまった。
不死という概念が180度変わった!とかそういう感想ではないけれど。
素直に面白い。
なんというか不死者を描きながら、人間のあっけなさが際立っている。
「人間になりたい!」
そんな怪物の悲しい物語もあったけれど。
魔法なんて便利なものを単純に便利と割り切れない。
人間がいいなんて割り切れない。
生きていればいいなんて割り切れない。
戦争に正義もクソもない。
神様みたいな存在がいたとしたら、人間のいる世界に何をするのか、
とても恐ろしくて、表現しがたい物語が描かれている。
ファンタジーな要素を含んではいるが、
戦争という黒い何かが、
決してその表現を許さない。
心して読もう。