海に行きたいな、
港に行きたいな、
船を見たいな、
なぜか足が向くのは横浜であることが多い。
函館でもなく、長崎でもなく、
仙台でもなく、東京でもない。
横浜。
僕は、はまっこではない。
まぁいつか理由がわかるかもしれないけど、少しそのことについて考えてみる。
小学生の頃、友達と夏休みの課題か何かの絵を描きに、親が連れてきてくれたのが、山下公園だった。
僕の親が、なぜ(だ)埼玉に住みながら、そこに連れてきたのかは、やはりわからないけれど。
帆船が港にあって、それを写生した気がする。
なんであんなに白い布がたくさんあるのかはわからないけれど、なんだかかっこよかった。
そんな感じで、帆船をモチーフにすることが多かったけれど、白の使い方がわからずに、下手くそな絵が出来上がる。
中学生の頃にようやく鉛筆のデッサンでかっこいい帆船がかけたのを機に、以来帆船は適当なデザインでしか描けていない。
現在も水彩でチャレンジしてみようと思っているけれど、いつも港の景色の一部に抽象的なものしか描けていない。
そんな心残りが、僕のあしを横浜に向けているのか、とも考えたりする。
でもどうだかわからない。
わからない、わからない
頭を振り払いながら、
今日も人々が動き出す時間になる前に、横浜の公園を歩く。